Material
透明への想い
色ガラスは人工的に金属成分などの不純物を混ぜた化学変化によるもので透明度は低下します。
透明度の高いホウケイ酸ガラスの美しさや魅力を最大限生かすには透明である事は必須と考えております。
屈折/発散/集束/歪/吸収/透過
背景の光も色も映し出し虹色を魅せる透明な硝子ならではの美しさ、純粋な輝きに感じる魅力、
当たり前の日常に溶け込んでいる神秘を大切に思う気持ちを伝え共有できれば幸いです。
独自の感性と専門的な知識と技術で、物としての価値と完成度にこだわり手にした人の宝物になる事を願い一つ一つを丁寧に制作しています。
量産品にはない趣や品質の良さを感じていただければ幸いです。
素材
ホウケイ酸ガラス (ボロシリケイトガラス)
80%が水晶と同じ成分の人工的に結晶化させた宝石と言える美しい特殊ガラスです。
一般的なガラスに比べて『軽い』『透明度が高い』『傷に強く割れにくい』性質があり
アクセサリーや造形に適した素材と言えます。
色ガラスや他の種類のガラスのような、*金属アレルギーや汗による酸化や劣化もありません。
お手入れも簡単で手間がかかりません。
*ボロシリケイトガラス素材の製造元からRoHS禁止物質非含有証明書が発行されており通常の金属アレルギーは皆無という見解です。
お手入れについて
利用するうちに皮脂や空気中の塵で表面が汚れてしまいますが、
市販のガラスクリーナーで綺麗になります。
①泡スプレーを吹き付ける
②汚れが浮き上がる
③流水で流す
技法
酸素バーナーワーク
酸素とプロパンの高圧ガスを混合して
高温(2000℃以上)の炎を出すことができる酸素バーナーを使用して制作しています。
ガラスは通常使用する中で衝撃や傷などの目視できない様々なダメージが蓄積されていきます。
その為、疲労骨折の要領で軽くぶつけた事が引き金になり割れてしまう事もあります。
食器棚の中で強化ガラス製のコップが粉々に割れていた。などの事例がある様に、
食器洗いのスポンジや研磨剤など様々なダメージが蓄積されて耐え切れなくなり突然割れてしまったものと考えられます。
最も硬い鉱物のダイヤモンドがモース硬度10.0
硬い金属として一般的なステンレスはモース硬度6.0程度
ボロシリケイトガラス(=硬質ガラス)はモース硬度6.5~7.0
ボロシリケイトガラスはステンレスより硬いですが、表面の状態や条件次第では傷が付いてしまいます。
ボロシリケイトガラスは硬い物質で傷に強いため割れにくいと言えますが衝撃に強い素材では御座いません。
強度については溶着や形成など技術面で最高の状態に仕上げておりますが、
アクセサリーや細工の華奢な部分や構造上の弱点などお取り扱いにご注意ください。